エアコンクリーニングの効果|やるべき理由と必要性について

エアコンクリーニングの効果

エアコンクリーニングをすることで得られる効果は大きく分けると4つあります。

  • 冷暖房の向上・風量の改善
  • 電気代節約の効果
  • 新鮮な空気・臭いの解消
  • 雑菌やカビの繁殖の予防

「プロの技」でエアコンクリーニングを行うと、このような効果を得ることができ、快適かつ清潔にエアコンを使うことができます。

逆に、エアコンクリーニングをやらないと次のようなトラブルが発生する可能性があります。

  • アレルギーの原因となるカビが大繁殖
  • エアコンの効きが悪くなり、電気代が上がる
  • 不快な臭いに悩まされる
  • エアコンの寿命が短くなる

この記事では、エアコンクリーニングの効果とやらなかった場合のトラブルについて具体的にまとめています。

まずはエアコンクリーニングをしないとどうなるのか?について具体的に詳しく見てみましょう。

エアコンクリーニングは必要ない?
しないとどうなる?

エアコンクリーニングは値段がそれなりに高いため「自分で掃除すれば十分」だと考えている人も多くいます。

しかし、結論から言うと、頻繁なエアコンクリーニングの必要はないにしても、3年から5年に1度のエアコンクリーニングは必要です。

エアコンクリーニングの頻度 エアコンクリーニングの頻度は2〜3年に1回|お掃除機能付きや室外機は?

アレルギーの原因となるカビが大繁殖

雑菌やカビが繁殖
エアコンの内部にカビが発生するというのはよく聞く話ですよね。エアコンの冷房運転では、エアコンの内部にあるフィンで取り込んだ空気を冷やして、冷たい空気を出すという作業が行われています。

その工程でエアコン内部に結露が発生し、カビが発生します。またエアコン内部にはカビのエサとなる小さなホコリや汚れが付着しているため、大量に発生してしまうのです。

カビはアレルギーの原因であり、アレルギーでない人でも毎日エアコンから放出されるカビの胞子を吸っていれば、気管支や肺などのトラブルになる可能性も考えられます。

さらに、カビは万病の元ともいわれていて、既に持っている持病を悪化させることもあれば、免疫力そのものを低下させてしまうこともあるため軽視することはできません。

エアコンの効きが悪くなり
電気代が上がる

電気代が上がる
エアコンクリーニングを行わないと内部ファンやフィン部分が目詰まりを起こし、風量が弱くなります。

落ちた風量を補おうと今度はモーターが過剰に動くようになり、電気効率の悪化につながり、結果的に電気代が上がってしまいます。

人によっては、エアコンの効きが悪くなったと感じ、設定温度をさらに下げて利用しようとするので、モーターの過剰運転で電気代が上がる以外に、人為的にも電気代が高くつくことになります。

エアコンの風量やエアコンの冷暖房が効きにくくなったと感じが場合にはエアコンクリーニングを検討することをおすすめします。

不快な臭いに悩まされる

エアコンの不快な臭い
エアコンは空気を取り込んで、冷たくしたり、温かくしたりして吐き出している機器です。そのため、エアコン自体が吸い込んだ空気の汚れがエアコン内部に蓄積し、悪臭を放つようになります。

たばこの臭いや汗の臭い、調理油の臭い、さらにはエアコン内部で発生したカビや雑菌の臭いなど様々な臭いが混じっています。

こういった臭いは表面を拭いて取れるものではなく、臭いの元を根本的にエアコン内部から洗い落とさないと消すことができません。

エアコンの寿命が短くなる

エアコン故障
エアコン内部のクリーニングを行わないでいると、エアコン内部にホコリや汚れが蓄積し、目詰まりなどを起こして本来の力をエアコン自体が発揮できません。

目詰まりを起こした状態でもエアコンは本来の力を発揮しようと、通常よりも負荷のかかった状態で運転を行い続けます。人間でもそうですが、無理をした状態で動き続けると体調を崩してしまい、寝込んだり、病状が悪化してしまったりしますよね。

エアコンも負荷のかかった状態で運転し続けると、本来使用できる期間よりも短い期間で故障や不具合が出てきてしまいます。

エアコンクリーニングの効果を知ろう

プロに頼むエアコンクリーニングは、自分でできる「掃除」とはわけが違います。

それまでの不調や不快さが一気になくなり、気分的にもすごく清々しく、エアコンに対する意識も変わります。

ではエアコンクリーニングの具体的な効果を詳しく見てみましょう。

暖房機能や風量の改善

エアコンの風量
エアコンクリーニングを行うとエアコンの暖房機能や風量の改善につながります。エアコンの暖房の効きが悪くなってしまうのは、エアコン内部の熱交換器にホコリや汚れが溜まっているのが原因です。

内部にホコリや汚れが溜まると目詰まりが起こり、風量も落ちてしまいます。

エアコンクリーニング大手の「ダスキン」が行ったエアコンクリーニング前後の風速変化の実験では、エアコンクリーニング前が風速3.45m/秒だったのに対し、エアコンクリーニング後には風速が4.91m/秒に改善されていて、風速が約42.3%アップしたという報告がされています。(参考情報:ダスキン

エアコンクリーニングを行うと内部のホコリや汚れが取り除かれ、風通しがよくなり、また熱交換作業がスムーズに行われるようになるので、暖房機能の改善につながります。

電気代節約の大きな効果

電気代節約
エアコンクリーニングの大きなメリットとしては電気代の節約があります。

エアコンは汚れやほこりなどで目詰まりをした状態で設定された温度、風量を出すとなれば、通常よりも大きな電力を使用し、モーターをフル回転させます。

しかし目詰まりのない状態で設定された温度、風量を出すとなれば、モーターに負担をかけることなく省電力で済みます。

また目詰まりした状態では設定された温度、風量がなかなか出せないため、使用しているうちに設定温度をさらに低く(高く)したり、風量をさらに強めたりしてしまいます。

設定温度を低く(高く)したり、風量をあげたりすると、それだけモーターが稼働する力を必要とするので、電力を多く消費するようになります。

新鮮な空気になり、臭いが解消

綺麗な空気
エアコンクリーニングを行うと、これまでエアコンを使用した際に気になっていた臭いの解消に非常に効果的です。エアコンの臭いの原因は、エアコン内部で繁殖するカビや雑菌、他にもエアコンが吸い込んだ皮脂臭やたばこ臭、生活臭などが混ざり合ったものです。

これはエアコン内部をクリーニングしない限り、取り除くことができないものです。エアコンクリーニングでは、高圧洗浄を用いて、内部の汚れや目に見えない臭いの元を根こそぎ剥がすように掃除をしていきます。

エアコンから出される空気から臭いがしなくなると、不愉快な気持ちもなくなり、空気そのものが新鮮に感じるので、呼吸をすることにも躊躇しなくなります。

雑菌やカビの繁殖の予防に

エアコンクリーニングのビフォーアフター
エアコンクリーニングは既についている汚れやカビを落とすだけでなく、雑菌やカビが増えるのを予防する役割も持っています。

プロが行うエアコンクリーニングでは、表面のカビや汚れを落とすだけでなく目に見えない内部のカビや汚れまでも落としてくれるので、カビや汚れが取り残されにくくなっています。カビや雑菌は少しでも取り残しがあるとそこからまたすぐに繁殖してしまいます。

またプロが行うエアコンクリーニングでは、クリーニング後に抗菌、防カビなどのコーティングを行ってくれるところもあるので、一度クリーニングを行うとその後のお手入れが楽になります。